寿司戦争に思う |
関西圏地盤を地盤とするロードサイド型の回転すし店である。
一部上場企業である。
数百メートル先には以前から、同じく寿司チェーンの「あきんど」がある。
激しい寿司戦争である。
値段は2人で行って、2500円前後だった(ビール代を除く)。
安い! 値段からすればおいしいと思う。
そういえば、12年前。私がこの町(大阪市東淀川区)に来た時にあった寿司店が激減している。
この現象をどのように捉えるか。
寿司チェーンには、いわゆる「寿司職人」はいない。
広いフロアにアルバイトの女性が数名いるだけである。
しかもテレビ画面で注文すれば即座に品物がベルトコンベアーで運ばれてくる。
「寿司」という日本の伝統的食文化の世界に製造業が殴りこみをかけたといっても過言ではない。
完全にお客の心理と感じるうまさを数値化して、品質をコントロールしているのだ。
最初は「そんな機械で握った寿司なんか・・」と思ったかもしれない。
でも今では、家族連れのお客さんが多数来店し、食事を楽しんでいる。
すばらしい社会貢献のビジネスモデルだと思う。
何が言いたいかと言うと、我々も職人としてのプライドは持つべきであるが、
周囲では、時として予想もつかない社会現象が起こるということである。
競合となる恐れのあるものは同業ばかりではない。
我々もさらに視野を広く持ち、異業種の成功事例なども研究もしなければならないと感じた。