スタッフの離職 |
先日も卒業間際の柔整学校の学生スタッフが退職を申し出てきて、
ある院の院長がとても落胆していた。
このつらい経験があってこそ、院長としてひとつ成長する。
私もかつて、まだ柔整学校への入学が厳しかった頃に、
学校に多額の寄付金を払って、スタッフを2人入学させたことがある。
そのスタッフが、やっと晴れて柔整師になるという卒業間際になって、
2人揃って退職を申し出てきたときには、
正直言って、落ち込んだ。
しかし、やめる人間をせめても仕方がない。
私のどこが悪かったのか、職場に問題があったのか、厳しすぎたのか、
全くわからなかった。
多くの整骨院経営者も同じ悩みがあると思う。
今でも「先生、お話があるのですが・・・」と言われると、ドキッとする。
スタッフの離職は、報酬のモチベーションでは解決できない。
人間が誰でも、「成長したい」「認められたい」という欲求がある。
その欲求を満たすために、院長はスタッフに対して常に、
教育と評価を与えていかなければならないということを、
知ったのは随分と後になってからであった。
若い院長も、スタッフにやめられて、少しずつスタッフに対する
接し方を改めて、学んでゆく。
若手院長に対する教育法は、
結局、相手を変えるのではなく、自分が変わっていかなければならない
ということを身をもって学んでもらうのが一番のようだ。