問題スタッフへの対処 ~カウンセリング |
身近なところでは、遅刻者がいる。
以前は、「なぜ、遅れるんだ!!」と怒り、
「すいません。以後気をつけます!」で終わりであった。
しかし、またしばらくすると「遅刻」と「怒る」の繰り返しだった。
いくら怒っても、本人自身の心構えや価値観が変わらなければ、
遅刻という現象は変化しない。
この対処法にスタッフへの内面教育「カウンセリング」という手法がある。
6つのステップを使い、本人に解決策をまとめさせるだけである。
ステップ1:目的を告げる 「遅刻したことについて」
ステップ2:問題点の説明 「現場への影響」
ステップ3:相手の話を聞く 「理由を最後まで聴く」
ステップ4:同意を得る 「事実を認めて、改善に同意」
ステップ5:解決策を決める 「本人が決める」
ステップ6:整理させる 「本人にまとめさせる」
遅刻の場合、遅れる原因となっているのは、
「気合が抜けている」のではなく、
たいていは遅刻するような生活習慣などが問題である。
それをカウンセリングで聴きだすと、
時計の調子が悪かったり、ただの夜更かしだったりする。
本人が、それに気付き、その改善案を宣言するまで、
こちらは冷静にカウンセリングを続けなければならない。
忠実にやってみると遅刻者などは、比較的スムーズに行動修正できる。
過去、治療の腕は良いが、周囲の和を乱す院長クラスの
問題スタッフに頭を悩ませていた。
もう、状況が限界に近づいた時、
このカウンセリングを実践することで、
激しくやりあうことなく、静かに退職してもらうことができた。