本当に実費治療で稼げるのか? |
「保険治療がダメになったら実費治療で行く」と言う人がいる。
では、保険治療と実費治療はそんなに違うのか?
私は、窓口料金=実費 と捉えている。
患者様の財布から直接いただくお金は実費そのものである。
だから、健康保険制度のおかげで、
患者様からいただく実費が約3倍になっていると考えたほうがわかりやすい。
かつて、私は整骨院から歩いて3分のところに実費治療院を開設したことがあった。
閉鎖するまでの約5年間の間に、3人の施術者が院長になった。
彼らが整骨院内で、出していた保険治療売上げは、
実費治療に移行すると、多くて半分、大体3~4割になった。
ということは、実質的にはその施術者があげる月間治療費は、
保険治療や実費治療に関係なく、
直接的に患者様jからいただいている現金で換算できると思った。
これは、一人当たりの治療単価とは関係ない。
そして、これは「治す力」というよりも「稼ぐ力」に近いと感じた。
たとえば、何らかの商売で月間100万円稼ぐ人は、
全く違う業種に商売替えしても、同じように100万円稼ぐ力があるだろう。
しかし、保険治療で月間100万円稼いでる人が、商売替えしたとしたら、
同じように100万円稼ぐことができるだろうか?
私は、おそらく3分の1ぐらいになるのではないかと推測する。
ということは、
現在の保険治療売上げを実費で稼ぎ出すには、
患者満足度の「品質・サービス・清潔さ」において、
3倍の努力が必要になるということである。
では、店舗自体は今までのものと同じままで良いのだろうか?
これについては、次回述べたい。