売上増大の注意点② 「生産性」 |
売上を上げるための注意点として、
不要なコストをかけないことを述べた。
もう1つの注意点として、
「生産性」がある。
ここでいう「生産性」とは
従業者1人当たりの
時間当たりで生む成果のことを指している。
その「生産性」を無視した
売上増大は非常に危険である。
私も
かつては
来患数は大きいことがいいことであると思っていた。
「1日100人突破!」を目標にしていた。
「収益性」や「利益率」というものを
知らなかったからである。
確かに
売上高が大きければ
競合に対して優越感を持つことはできる。
しかし、
店舗単体の
経営の健全性を見る場合には不足である。
たとえば、
1日に40人の来患がある整骨院と、
1日200人の来患がある整骨院では、
どちらの方が良いのか?
200人来ていても、
施術者が10人もいれば、
施術者の生産性は1日20人である。
一方、
来患数が1日40人でも
施術者が1人であれば、
生産性は2倍である。
では、
施術者の1日あたりの生産性が
高ければ良いのか?
たとえ、
1日40人であっても、
何時間かかっているかが問題である。
12時間稼動であれば、
1時間当たり3.3人。
8時間稼動であれば、
1時間当たり5人であり、
生産性は1.6倍である。
なぜ、
1時間当たりの
生産性にこだわるのか?
それは、
長期的に収益を維持するためである。
どんなに、
大きい売上や、
高い生産性を記録しても、
それが維持できなければ意味はない。
だから、
整骨院の経営状態の
健全性をみる指標として、
1日に何時間稼動して、
何人の施術者で、何人の患者さんを
施術しているかを見ることが必要となる。
そして、
その生産性が適正であるかどうかがポイントとなる。
そうすれば、
現在の来患数が
今後も維持できるかどうかが判断できる。
たとえ、
今が来患数100人の大繁盛院であっても、
生産性が適正値でなければ、
いずれ、
患者数が減るか、
あるいは人が辞めていってしまう。
適正な生産性の指標を知ることで、
それを事前に予測できるようになる。
では、
その適正な生産性とは
どれぐらいのものなのか?
次回のテーマとしたい。
◆ xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx ◆
『ピープルマネージメントセミナー「セールスビルディング」』
整骨院における売上増大法
・2009年8月23日(日)大阪会場 ・2009年8月30日(日)東京会場
◆ xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx ◆