売上を維持するための生産性とは |
100人の患者さんが来る
大繁盛の整骨院であっても、
適正な生産性でなければ
長期的に売上や来患数を
維持することはできない。
では、
整骨院の売上を維持するための
適正な生産性とは何か?
これは、
例外もあるだろうが、
我々がこの10年間かけて、
数値で検証した結論として述べたい。
まず、施術者1人当たりの生産性は、
1時間当たり最大6人まで、
平均値としては5人が適正だ。
つまり
施術にかけられる時間は、
患者さん1人平均10分前後である。
世間一般的にも、
従業者1人当たりの時間当たり生産性は
6,000円以上なければ企業は成立しない。
このことからも、
保険治療単価が平均1,500~1,600円前後とすれば
時間当たり生産性は5人前後が望ましい。
20年前に、
私がインターンの時、
院長から言われたのも
「時六(じろく)」だった。
「1時間で6人は見なさい」という意味である。
この生産性を
「結構高いな」
と思われるかもしれない。
この生産性にも理由がある。
生産性と同時に重要なこととして、
1日の労働時間(施術時間)がある。
生産性と労働時間の
バランスが取れていないと
適正な売上は維持できないのだ。
では、
適正な労働時間とは?
これも、
我々の結論だが、
1人院の開業院長であれば、
1日9時間施術で、
実質労働時間は10時間以内。
従業者であれば、
1日7~7.5時間施術で、
実質労働時間は8~9時間以内である。
労働基準法でも基本は週40時間であるし、
人間の生産性が最も効率的なのも
1日8時間とされている。
だから
理想的なのは、
1日8時間で、
週40~44時間で
施術および業務を終えることである。
施術者として1人前と言えるのは、
1時間当たりの施術が5人前後で、
生産性6,000円以上8000円以内
といったところだろうか。
いくら現在が売上好調でも、
労働時間が12時間近くになると、
必ず数ヶ月以内に失速する。
また、
生産性も同様に
1時間当たり9,000~10,000万円
と高くなりすぎても失速していく。
中には例外もあるだろうが、
普通の人であれば、この辺が適正値である。
整骨院業界に限らず、他の業界でも
大きな売上や、高い生産性を賞賛する風潮がある。
だから、
一時的にでも売上が上がる特効薬や秘策を
毎年のようにネタ探しすることになる。
でも、そのような方法は
大抵は数ヶ月しか効果はない。
まずは、
適正な生産性で適正な売上を、
最低でも5年から10年は
維持できるような経営を目指すべきである。
今回述べた生産性は、
比較的高いと思われる方も多いだろう。
では、
なぜ高い生産性が必要であるかを
次回のテーマとしたい。
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