アパホテル分析 |
九州への出張だった。
その際、
アパホテルに2日間連泊した。
アパホテルは
競争激しいビジネスホテル業界の中で
低価格競争とは無縁に着実に店舗数を伸ばしている。
最近ではマンションなども手掛けている。
女性社長の顔でご存知の方も多いだろう。
なぜ、アパホテルは強いのか?
実際に宿泊してみて
他の競合ビジネスホテルとの違いで
気付いたことを検証してみたい。
ちなみにアパホテルは
エコ活動「チームマイナス6%」に参加しており
宿泊客にも協力を求めている。
①ベッド
通常のビジネスに比べてベッド幅が広い
枕も羽毛が使用されており、寝心地が研究されている。
②ベッドシーツ
通常のビジネスは非常に複雑な方法で
シーツがベッドメイクされている。
しかし、朝型にはシーツが布団と分離して寝づらい。
また、布団はカバーがはずれて不衛生な時がある。
アパは布団とカバーが一体となっている。
衛生的で肌触りも気持ち良い。
しかもベッドメイク習得期間や、手間も削減できるだろう。
③タオル
アパのタオルは連泊の場合、申し出がなければ交換しない。
エコの意識のある利用者はそれでもOKである。
エコだけでなく、無駄なリネン代や人件費も削減される。
④机
通常のビジネスは机幅が狭い。
しかも照明が暗いためデスクワークが不便である。
アパは机(奥行き50cm)が大きめで、机上には蛍光灯が設置されている。
⑤テレビ
通常のビジネスより液晶大画面である。
最新映画などのコンテンツも充実。
⑥ズボンプレッサー
フロントに言わなくても廊下に無料貸し出し分が置いてある。
⑦バス
バスタブには体重別の湯量の線が記してある。
80kg超の私は、普段いかに余分な湯量を使用しているかがわかる。
適正湯量が実施されれば、かなりの水道光熱費の削減になるだろう。
ただ、バスタブがやや小さいのが残念。
⑧エアコン
全館共同エアコンの場合は、暑すぎたり寒すぎることがある。
アパは各部屋ごとのエアコンが設置されており温度調節が可能である。
⑨チェックアウト
チェックアウトボックスにキーを入れるだけ。
忙しい朝に待って並ぶこともない。
⑧チェックアウトタイム
通常のビジネスは10時が多いが、
休日はアパのように11時だとゆっくりできる。
以上のように
非常に細かい点まで経営改善がなされている。
私はアパグループの関係者ではない。
あくまで利用者としての見解であることをご理解いただきたい。
一般的に
効率化や人件費の削減は
顧客満足の低下につながると考えがちである。
しかしアパホテルは
効率化と顧客満足とが見事に連動している。
顧客満足の観点から
削減するべきところは徹底的に削り、
逆にかけるべきところには積極投資がなされている。
宿泊の際、特別な感動はないが
ストレスが少なく、快適に宿泊できる。
何よりも
出張するビジネスマンや若者の
視点に立ったサービスがシステムとして構築されている点に着目したい。
したがって
標準化された同じサービスが全国どこでも利用可能である。
これを
他業種の話しと捉えてしまっては勿体無い。
たとえ単独店舗であっても
均一化されたサービスを提供することは重要である。
大切なのは、感動させる前に期待を裏切らないことだ。
なぜ、アパホテルは他との差別化が可能なのだろうか?
理由は唯ひとつ。
「業界常識にとらわれていない」という事に尽きる。
全ての業界において
今後の取り組むべき課題は
「いかに無駄な業務を削減しつつ、顧客満足度を上げていくか」
である。
長年の慣習や
業界常識にとらわれず改革に取り組んで行きたい。
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『整骨院・経営セミナー「マーケティング」』
~整骨院における来院促進活動
・2010年3月21日(日)大阪会場 ・2010年3月28日(日)東京会場
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