将来的な取り組み課題とは |
今後も多少なりとも治療単価の減額は予想される。
整骨院は、
将来的にどのような取組みを行なえばいいのだろうか?
未来を予想するのは容易ではないが、
既に起きている現象を分析することはできる。
先日、
私は奥歯が欠けたので
10年来通院している歯科医院に行った。
その際、
気になる部分の治療も含めて先生に相談した。
ところが
実費にて治療する部分の説明が若干不明瞭な点があり
他の歯科医院での事例などもホームページで検索した。
比較的わかりやすい
歯科医院のホームページがあったので
そこに電話して無料相談を受けることにした。
そこへ行ってみると
まず歯の治療に関する希望を
アンケート用紙に記入し、ドクターが丁寧にカウンセリングしてくれた。
約30分の説明が終了した時点で
「ゆっくり検討して、またご連絡下さい」とのこと。
無理なお勧めは全くない。
その時点で
内心は「ここでお願いしよう」と決めた。
場所が梅田(大阪の中心地)ということもあり、
今日でもできることを聞いてみた。
できれば状態を調べたいので
Ⅹ線検査をして、歯茎の状態も検査するとのこと。
診断の結果
実費や保険の詳しいメリットやデメリットの
説明を聞いた後、歯のクリーニングをしてもらった。
今回は全て保険による治療となった。
実費を希望する場合には
次回予約を取って行なうとのこと。
帰りには
治療項目と料金明細が記入された「領収書」と
実費治療をする場合の「見積書」をもらった。
結果として
私は長年お世話になった歯科医院を転医したのだった。
初診の患者として
治療技術を知らなくても
説明と同意が納得できれば通院を決めるのだ。
このことから
学ぶべき点は何か?
事実を述べる。
平成22年の
歯科医院軒数6万8155軒(医療施設動態調査)
平成20年の柔道整復の施術所数は34,839カ所
(厚労省「平成20年保健・衛生行政業務報告」)
歯科は整骨院の約倍の軒数がある。
当然、競争も熾烈である。
「東京で保険診療を行っている歯科医院は、
1日に1件のぺースで廃業、 または倒産している。」
との情報もある。
その歯科医院の
ほとんどが予約制をとっている。
しかも
実費治療と保険治療に関しては
どの医院もきちんと説明してくれる。
治療後は
必ずと言って良いほど
治療内容と料金明細を発行している。
その上での競争なのである。
患者視点で
考えていただきたい。
忙しいあなたは
予約制のない歯科医院に通院するだろうか?
料金明細のない
実費併用治療に疑問を持たないだろうか?
整骨院の軒数が
歯科医院の軒数になるのは何年先だろうか?
その時まで
生き残っているのはどのような取組みをしたところだろうか?
類似業態から学ぶべき点は多い。
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『整骨院・経営セミナー「プロフィット」』
~整骨院における利益確保
・2010年5月30日(日)東京会場 ・2010年6月6日(日)福岡会場
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