分院長の条件とは何か ①「過去の失敗」 |
柔道整復師の人材確保も
容易になってきたことから
分院展開をするところも増えてきた。
そこで
課題となるのが分院長の人選である。
以前であれば
分院長を育成するためには
専門学校へ入学させるところから
面倒を見てあげる必要があった。
だが最近では、
新卒の就職希望者も増加し、
複数の施術者の中から
分院長を人選するケースが増えてきた。
そこで問題となるのが
分院長の人選である。
どんな人が
分院長として適任なのであろうか?
以前の私が分院長の
指標としていたのが以下の要件である。
① 柔道整復師である
② 治療技術がある(症状別に対応できる)
③ 施術者として数年以上のキャリアがある
④ 比較的勤務態度が真面目である
以前は、
上記の要件を満たしていれば
中途で雇用した人であっても分院長として任せていた。
しかしその結果として
実際には次のようなことが起こった。
・治療に時間が掛かりクレームの発生(待ち時間増大)
・分院長になった途端、勤務態度が悪化(遅刻等)
・次第に院全体の雰囲気が暗くなる
・院長以外のスタッフの離職が続発
等々
当然、
業績が上向くはずもなく
分院を閉鎖する事態になったこともあった。
聞いた事例では、
中途で雇用した従順な態度の治療家が
分院長になった途端豹変。我が物顔で振る舞い、
あげく院を私物化されて、大きな損害を受けたというケースもある。
キャリアや履歴書だけでは適正を見るのは難しい。
では、
新人から数年かけて育成した施術スタッフであれば
気心も知れているし、分院長として適任なのであろうか?
院長の下では
施術者として活躍しているスタッフが
分院長になった途端、責任者の重圧から
治療すらできなくなり、挫折するというケースもある。
「良い施術者=良い分院長」の図式は必ずしも成り立たないのだ。
施術者として治療ができることと
マネジャーとして店舗運営ができることは別である。
かつては
ある程度の施術ができれば
誰が分院長をやってもある程度うまくいく時期があった。
しかし、
競争が激化する現状では
それも通用しなくなりつつある。
では、
今後の分院長には
どのような適正が必要なのであろうか?
次回のテーマとしたい。
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