「マーケティング」とは何か① |
では、「マーケティング」とは、どういう意味か?
広辞苑によれば、
「商品の販売やサービスなどを促進するための活動」となっている。
整骨院業界内で聞かれる「マーケティング」としては、
最もポピュラーなものとして、やはり「よく効く治療」がある。
そして最近では、DMやチラシ、口コミ、美容的なテーマなども増えてきた。
しかし、実際に重要な「マーケティング」のテーマは、もっと幅広い。
私は、「マーケティング」が「釣り」と似ていると感じることがある。
まず釣りをするには、決めなければならない項目がある。
・どんな種類の魚を釣るのか
・餌は何を使うのか
・針と糸の種類は何にするか
・時間帯はいつが良いか
・場所はどこが良いか
等々
整骨院における「治療」は「餌」といった感じだろうか(失礼)。
「良い餌(治療)があれば、どんどん釣れる」という固定概念は、いまだ根強い。
15年以上の昔で、まわりに釣り人(ライバル)が、いなければ多少は釣れるかもしれない。
しかし、今は、競合だらけである。
だから、いい場所取りは、ものすごく重要な問題である。
また、どんな種類の魚(実費か保険か)を釣るかも重要なテーマである。
「今まで、アジを釣っていたが、最近釣れないので、
大物のヒラメを釣ろうかな」
「よし、とりあえず針と餌だけ変えてみよう」
といった感じも多いのではないか。
でも、本当に大物を釣るのであれば、変えるのは、「しかけ」だけでなく、
場所や道具、釣り方や時間まで変更しなければならないのが常識である。
だが、実際には、すぐにできる簡単なことにしか着手してない場合が多い。
しかも、思ったように釣れないと、
「最近は、魚が減った」とか「まわりに邪魔が入った」
「環境破壊で海が悪い」といった自分以外のせいにしてしまう。
これは、業界内を見渡しても、似たようなことが見受けられる。
釣りにおいても、経営においても、
まず、「俺は何を釣る(売る)のか」を決めなければ始まらない。
もっと、厳密に言えば、
「いつ・どこで・何を・どのように」釣るのかを確定しなければ、
色々なマーケティングを試みても、良い結果は得られないのではないだろうか。