来患数増大③ 治療モード |
出勤して、マニュアル改定の作業をしている。
平日では、当院や他社も営業しており、
突然の電話や報告が入ってきて、集中できず効率が悪い。
折角、集中していても、別用件が入ると途切れてしまう。
また元の集中モードにもどるのに、時間がかかってしまう。
休日なら集中できるので、たまに行なっている。
経営学者のドラッカーも、言っている。
「成果を出すには、まとまった時間を必要とする。こま切れでは、意味がない。」と。
これを考えると、思い出すことがある。
かつて私が、同一営業時間内に、
実費治療と保険治療を併行して、行なっていた時である。
保険治療のみに比べて、
実費治療を併行したほうが、治療の平均単価は上がる。
しかし、一日の治療生産性(治療売上)は逆に低下してしまった。
もちろん、実費・保険治療併用で、
成果を出している先生も、多くおられることだろう。
しかし、私のような凡人には、それができなかった。
治療時間も、リズムも自分のモードも違う治療を、
同一営業時間に、交互にすることは、著しく生産性を低めた。
これは、別棟で実費治療を専門にしていたスタッフを、
整骨院内に、入れて併行治療させた時も、
やはり、同じように生産性は低下した。
なぜ、生産性は落ちたのか?
これは、推論の域を出ないが、
おそらく、理由の一番は治療のモード、コンディションやリズムが狂ってくるからではないか。
このことから、治療スタイルは、ひとつに絞ることにした。
それは、実費治療でもなく、鍼灸治療でもなく、
保険による整骨治療だった。
ただ、これは私の選択であり、正解も不正解もない。
人によっては、実費治療を選択する方が正解の場合もあるだろう。
また、実費・保険併用がいい場合もあるだろう。
また、時間帯を別にすれば良いという意見もあるだろう。
問題は、「得たい結果は何なのか?」ということではないだろうか。