施術者における来患数増大法 |
大きく分けて2通りある。
1.施術者における来患数増大法
2.院における来患数増大法
である。
だが、ここには、チラシやDMなどの
一時的なマーケティングは含んでいない。
なぜなら、以前にも書いたとおり、
院自体のキャパシティをあげる取り組みがなければ、
2~3ヶ月は来患がアップしても、
また元に戻ってしまうからだ。
さて、「施術者における来患数増大法」についてであるが、
ここでは、10年近く迷走をしてしまった。
私自身、長年の間、
施術者においては、治療技術力のアップこそが、
来患数の増大に必要であると思っていた。
しかし、実際に治療経験が豊かであったり、
治療についての知識が豊富であることが、
そのまま施術者個人の来患数に比例しているわけではなかった。
たとえ10年治療経験があっても、
2年目の施術者の方が患者さんに支持されたり、
また、逆に経験豊かな術者に限って、クレームになったりすることがある。
結局、選ぶのは患者様であるから、現実は予想に反する。
特に、施術者における成功要因として、
治療の知識・技術は最低条件であるが、
前提条件ではないことがわかった。
では何が「問題なのか?
できない人に共通していることは、
自己管理能力の欠如とコミュニケーションスキルの問題だった
ここに問題がある人に、
いくら治療技術を教え込んでも、
ざるに水を注ぐようなものになる。
でも、これは私の尊敬する経営者である、
日本電産の永守重信社長も同じようなことを言っていた。
この方は、優秀な技術者が揃っていながらも、
経営不振に陥った企業を吸収合併し、
次々と建て直すカリスマ経営者である。
では、その経営不振の会社は、何が問題なのか?
それは、技術力の低下ではなく、
目標を失っている技術者自身の心がすさみなどが問題らしい。
これは、技術的には問題のない施術者にも、
全く同じことが言える。
では何を指導すれば良いのか?
まず、明確な目標を持たせる必要がある。
具体的には、下記の項目となる。
①1日、1時間当り施術人数の自己分析
②1日、1時間当り目標設定
③達成のための行動計画
この項目を、自立的に設定し、
達成感を知らなければ、徐々にマンネリズムに陥ってしまう。
当然、この行動計画の中には「治療技術の習得」も入るだろう。
しかし、最も重要なのは「自己管理能力」である。
今まで色々と試みたが、
指導役がこの部分を、個人的に見て指導してあげなければ、
施術者個人の来患数低迷からの脱却は解決できなかった。
ここでの詳細は、後日「プレコンディション」の部分にて、解説したいと思う。