3倍稼ぐ |
11月の計画を立てるミーティング(プランニングデイ)を行なった。
忙しい土曜日の業務後だったが、スタッフも皆頑張って参加してくれた。
そこで話したのが「3倍稼ぐ」ということだった。
一般社会通念上は、自分の得る報酬の3倍以上を稼ぎ出すことが、
当然だといわれている。
一流企業になれば、5倍10倍はざらである。
3倍とは最低単位である。
では、この3倍とは何か?
3分の1は人件費である。
これは本人の取り分だけではなく、厳密には会社負担分の
福利厚生費(保険など)や教育費も含まれる。
次の3分の1が、経費である。
家賃・光熱費・その他諸経費。
そして、残りの3分の1がはじめて、
将来に向けての備蓄および設備投資に回すことができる。
これは勤務者だけに限ったことではない。
個人開業でも同様である。
自分の得たい報酬の3倍は稼がなくては経営の発展は望めない。
だから施術者各人が毎月、自分の稼ぎ高と自分の人件費を
確認するようにするようにしている。
人件費率が35%以上であれば妥当ではない。
そこで、大事なのは数字を挙げることではなく、
なぜ、妥当な数字が出なかったのかを自己分析することである。
自分に不足していた部分は何か?
それを補うために何に取組むべきか?
そこで、はじめて次月の計画が立つ。
不足を補うための、日々の取り組みや課題を、
期日(いつまでに)と内容(何をするか)を自分で計画する。
ここで、大事なのは「治療を頑張る!」とか
「○○に意識を集中する」の精神論では意味がない。
実際に目に見える行動や、
○×で判定ができる具体的内容を期限付きで実行する。
しかも、その内容は、
自分が簡単にできることや得意なことではなく、
できれば避けたいようなことなのだ。
そこを、1人1人個人別に、
結果が期待できるような内容であればOKである。
このOKが出るまでに、ミーティングの時間がかかってしまうが、
次月がたいへん有意義なものになる。
何よりも、本人が目に見えて成長していく。
たとえ今が、1.5倍しか稼げていなくても、
毎月少しずつでも、進歩していることが重要である。
スタッフ一人一人に期待したい。