8ヶ月ぶりの目標達成 |
8ヶ月ぶりに院の週間目標を達成し、好調になってきた。
なぜ、彼は長期の低迷から脱出することができたのか?
先週末の院長ミーティングで体験発表をしてもらった。
個人の目標を達成させるのと、
院(店舗)全体の目標を達成させるのでは難易度が全く違う。
K院長は施術者3~4名体制規模の院を担当している。
院長は自分だけでなく、チーム全体を良くしなければならない。
ここが、一施術者と院長の大きな違いである。
しばらくの間、院の目標未達成が続いていたが、
これ以上来患数を落としたくないとの思いから、
自分の半休(個人休)も、返上して現場に出ていた。
何とか、現状を打破しようと、
自分なりに色々な改善を試みていた。
しかし、思うような結果は得られなかった。
実際に数字を検証してみると、
多少の増減はあるももの、半年間数字が変化してないことに気付いたそうだ。
そして、自分であれこれ考えても仕方がないと感じ、
来患数の低下を覚悟の上で思い切って自分の休みを取り、
他の好調な院に見学に行ったそうだ。
そこで、見たのは自分の想像を超えた院長のフロアコントロールであった。
良い結果を出している人が院の中で、どのように振舞っているのかを見たのだ。
彼がそこで得た教訓とは、
・自分で考えるのと、実際の現場を見るのとは大きな違いがある。
・良い結果を出している人を見ると、自分の不足部分が見えてくる。
・それを自分の院にもフィードバックできる(他の人にも伝えられる)。
・困った時はストアコンパリゾン(競合見学)をやるべし。
・そして、我流で考えない。
等々である。
彼が気付いたことは、経営原則の重要なことである。
やはり、一番は「我流をやめる」である。
治療をするに当たって、「解剖学」をあみ出す人はいない。
しかし、経営に関しては多くの人が「経営学」をあみ出すのである。
院長として重要なことは、
常に「正しい情報」、「新しい情報」を仕入れるということである。
K院長は今回、不安ではあったが、
他のスタッフに権限委譲して現場を空けたことで、
逆にスタッフの動きが良くなり、生産性も上がったそうである。
これからも、様々な試練は続くだろうが、
問題解決の方法を知っていれば大丈夫である。
今後のK院長の活躍に期待したい。